転職したいと思っています。
20代で初めて転職しようと思うのですが、何をすればよいでしょうか?
20代になると、キャリアの方向性を見つめ直し、新たな一歩を踏み出したいと考える方も多いことでしょう。
しかし、初めての転職は道が見えづらく、不安もつきものです。
そこで、20代の方向けに転職のやり方を解説します。
転職市場の状況
転職は人生の重要な決断の一つであり、その道のりは時に複雑で見通しが立ちにくいものです。
まず、転職市場の現状を把握しましょう。
転職者数推移
資料出所:総務省統計局「労働力調査(詳細集計 全都道府県 長期時系列データ)」を基にブログ運営者にて作成
※2011年の数値は東日本大震災の影響により全国集計結果がないため、補完推定値(2015年国税調査基準)を使用
リーマンショックに伴い、2010年に転職者数は減少したものの、2011年以降2019年まで増加が続き、2020年、2021年にコロナの影響で減少したものの、2022年に増加し始めています。
この傾向から、影響があるような事象が発生しなければ、転職者数は今後増加していくものと考えられます。
20代における前職からの転職理由
なぜ20代の方々が転職を考えるのでしょうか?
資料出所:総務省統計局「労働力調査(詳細集計 全都道府県 結果原表)」を基にブログ運営者にて作成
20代における前職からの転職理由は、「より良い条件の仕事を探すため」が一番多くなっています。
「より良い条件の仕事を探すため」に転職のやり方を以降で解説します。
私も初めての転職の時はそもそも何からすればよいのか、どういう準備をすればよいのか、全くわかっておらず、不安ばかりでした。
転職をどのように進めればよいのか、以降で解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。
転職のやり方
20代で初めて転職を実施する場合、何から始めてよいのか、不安になりませんか。
私も初めての転職活動は不安しかありませんでした。
まずは、転職のやり方を順に解説します。
- 自己分析をする
- 情報収集をする
- 書類を作成する
- 求人に応募する
- 筆記試験を受ける
- 面接を受ける
- 内定後、承諾する
- 引き継ぎ・退職する
それぞれについて説明いたします。
自己分析をする
転職の第一歩は、自分自身を知ることです。
適性や興味、価値観などを整理し、どのような職種や環境が自分に合っているのかを明確にしましょう。
自己分析を通じて、将来のキャリア目標を描く基盤を築きます。
自己分析の方法は別記事に纏めておりますので、そちらをご参考にしてください。
なかなか自己分析が難しいと感じられる方は、キャリアアドバイザーに相談してみるということも検討してみてください。
情報収集をする
次に、転職市場や希望する業界・企業について情報を収集します。
現場の声や業界のトレンドを把握し、自分のスキルや経験がどれほど適しているかを見極めることが重要です。
情報収集する方法は大きく3つあります。
- 企業探しを自分でする
- 転職サイトを利用する
- 転職エージェントを利用する
それぞれについて説明いたします。
企業探しを自分でする
自己分析を実施して、ご自身で行きたい企業が見つかった場合、ご自身でその企業に応募する方法です。 企業の採用ページから直接応募します。
自社のホームページからのみ応募のみを受け付けている企業がありますので、ご自身が希望される企業が採用ページからしか応募できない場合は、ご自身で直接応募してみてください。
ご自身で応募される際、企業との日程調整や交渉をご自身で実施する必要性があります。
もしもご希望される企業が転職エージェントに求人を出している場合は、転職エージェントをご利用されることをオススメいたします。
転職エージェントを利用する場合、エージェントが企業との日程調整や各種交渉を実施してくださるためです。
転職サイトを利用する
転職サイトは、様々な求人情報が集まっています。
スキルや経験に合った求人を探し、企業の詳細情報を確認してみてください。
転職サイトによっては自己分析ツールが利用できる場合もあるので、まず実施する自己分析のために転職サイトに登録してみることもご検討くださってもよいのではないでしょうか。
ただし、転職サイトで応募される際、企業との日程調整や交渉をご自身で実施する必要性があります。
もしも応募希望される企業が転職エージェントに求人を出している場合は、転職エージェントをご利用されることをオススメいたします。
転職エージェントを利用する際、エージェントが企業との日程調整や各種交渉を実施してくださるためです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、専門のコンサルタントがサポートしてくれる頼れる存在となります。
ご希望条件やキャリアプランを共有し、エージェントのネットワークを活かして求人情報を収集してみてください。
もしもご担当エージェントが合わないと思ったら、ご担当を変更することも可能です。
応募に必要となる書類についても、エージェントに相談することができ、企業との日程調整や各種交渉もエージェントが実施してくださいます。
書類を作成する
応募に必要な書類を作成していきます。
応募書類は2種類あります。
- 履歴書
- 職務経歴書
作成書類は添削していただくことをオススメいたします。
企業の採用ページから応募をされる際、ご自身で進めていくことになりますが、その場合でも添削していただく方が良いため、転職サイト、転職エージェントを利用して、応募書類の添削をしていただき、書類の完成度をあげてから、直接応募してみてください。
求人に応募する
自己分析でご自身に合った求人があれば、積極的に応募しましょう。
求人内容で確認するポイントは以下の通りです。
- 業種
- 職種
- 勤務地
- 勤務条件
- 給料
第1希望の企業だけではなく、複数企業応募しておくことをオススメします。
理由は、第1希望の企業に初めて転職活動をする場合、いろんなことが最初のことばかりで不安になってしまうからです。
そのため、同じ業種・職種の企業に応募して、転職の流れを経験しておくことをオススメします。
転職エージェントには各企業担当がいらっしゃるため、応募したい企業が重要視している内容について確認することが可能です。応募する際、アピールするポイントについて、事前確認しておくことをオススメします。
筆記試験を受ける
書類選考の後、企業によっては筆記試験をうけることがあります。
筆記試験には、SPI、クレペリン検査を取り入れている企業がありますので、事前に対策しておくことをオススメします。
面接を受ける
面接会場に入ってからではなく、企業に入ってから面接が始まっていると考えておきましょう。
面接会場に入る前からマネーやふるまいを見られている可能性があるためです。
多くの企業では、質問される内容が決まっている場合があるため、あらかじめ答えられるように準備しておくことをオススメします。
多くの企業で質問される内容
- 自己紹介
- 志望動機
- 退職(したい)理由
- 長所・短所
- 何か質問はありませんか
転職エージェントによっては、面接練習をさせていただける場合があるので、当該サービスがあれば、ぜひご活用ください。
内定後、承諾する
内定を受けたら、入社に向けての条件やスケジュールなどを確認し、入社したいと思う企業であれば、適切に承諾の意思を示しましょう。
この際、入社日の調整が必要になります。
現在の職場の退職日予定を鑑みて、調整してください。
転職エージェントを利用している場合は、給与は入社日の交渉を代行してくれます。
引き継ぎ・退職する
内定を承諾したら、現在勤めている会社に退職の意思を伝える必要があります。
退職に必要な手続き
- 上長に退職の意思を伝える
- 退職届を記入して会社に提出する
- 引き継ぎを実施する
- 次の会社に入社する準備をする
上長に退職の意思を伝えた時に引き留めにあう可能性があります。
上長と話をしても退職に理解をしてもらえない場合は、退職代行サービスを利用することも検討してください。
転職活動の流れをみていきました。流れだけでは、詳細困ることがあるかもしれません。
実際に活動してみて、いろんな体験をしてみてください。
20代転職で重要視されること
20代転職で重要視されることは、20代前半と20代後半で異なります。
それぞれについて説明いたします。
20代前半転職で重要視されること
スキルの磨き方
20代前半では、まだ豊富な経験がないかもしれませんが、自身のスキルを積極的に磨くことが重要です。
業界や職種に求められるスキルを把握し、それに合わせたスキルの向上を図りましょう。
スキルアップが自己アピールの材料となります。
ポテンシャルのアピール
未経験者であっても、将来の成長ポテンシャルをアピールできることが求められます。
自分の学習意欲や成長への意欲を具体的なエピソードを交えて伝え、企業が将来性を感じるよう努めましょう。
コミュニケーション能力
20代前半は、コミュニケーション能力が重要視される時期です。
協力やチームワークを強調できる事例や、クリアなコミュニケーションスキルを持っていることをアピールすることが役立ちます。
20代後半転職で重要視されること
経験の蓄積
20代後半では、前職での実務経験がより重要視されます。
具体的な業務内容やプロジェクトの実績を示し、これまでの経験が新しい職場で活かせることをアピールしましょう。
専門性の向上
特定の分野や業界において深い専門知識を持つことが求められることがあります。
20代後半の転職では、その分野への深い理解やスペシャリストとしてのキャリアプランをアピールすることが効果的です。
リーダーシップやプロジェクト管理経験
役職やプロジェクトのリーダーシップ経験は、20代後半の転職では特に注目されるポイントです。
これまでの実績やリーダーシップスキルを具体的に示して、新しい職場でもリーダーシップを発揮できることをアピールしましょう。
20代転職は、20代前半と20代後半とでアピールするポイントが変ってきます。
自身の年齢にあわせてアピールするポイントを考えてみてください。
転職活動を始めるタイミング
転職活動を始めるタイミングによっては、今後の転職活動に影響が出てくる可能性があります。
そのため、転職活動を始めるタイミングについて説明いたします。
ライフイベントを意識する
20代転職の場合、ご自身のライフイベントを意識する必要があります。
独身であれば、比較的自由にタイムマネージメントができ、収入についても節約しやすいため、フットワーク軽く転職活動ができます。
一方、結婚・出産などで家族ができた場合、生活面、経済面を考慮しながら、慎重に転職活動をする必要性があります。
20代の場合、結婚・出産などのライフイベントはまだまだ先と思っていたとしても、近い将来、意識しなければならなくなることもありますので、転職先企業については、慎重に選ぶ必要があります。
在職中に転職活動をする場合
私は、在職中に転職活動をすることをオススメします。
理由は、転職活動において、無職期間が長引いてしまうと、影響がでてくるためです。
転職活動における無職期間については、別記事で記載しているため、そちらをご参照ください。
在職中に転職活動をする場合のメリット、デメリットについて説明いたします。
メリット
転職活動中も収入が入ってくること。
転職がうまくいかなかった場合においても、収入が入ってくるため、じっくりと希望する求人を探せるというメリットがあります。
デメリット
日時調整が難しいこと。
多くの企業では平日しか面接を行っていない場合があるため、現職での時間調整が必要になります。
退職後に転職活動をする場合
充分な資金がある場合、退職してから転職活動に専念したいと考える方がいらっしゃるかと思います。
退職後に転職活動をする場合のメリット、デメリットについて説明いたします。
メリット
転職活動に十分な時間が取れることです。
そのため、企業の面接調整もすぐにでき、応募先企業がすぐに人手がほしいという場合に応じることが可能です。
デメリット
収入が途絶えることと、無職期間がでることです。
収入が途絶えることで、妥協して企業に入るということが生じる可能性があります。
また無職期間が長くなると、転職活動に影響がでてきます。
退職の時期
現在ボーナスがある会社に勤めている場合、ボーナスを受け取ってから退職したいと考える方は多いでしょうか。
しかしながら、ボーナスの時期よりも早めに内定が決まっている場合は、慎重に退職時期を決めることをオススメします。
内定決定後、入社までの時期が長すぎる場合、企業によっては、断りが入ることもあるためです。
企業が入社までに待てる期間については、別記事で記載しているため、そちらをご参照ください。
転職活動を始める時には、今後のことも考える必要性があります。
将来のことはわからないからこそ、どのようにリスクを考慮するのか、一度検討してみてください。
まとめ
20代で、初めて転職活動をする際、不安がつきものになります。
転職活動がどのような流れで進めていくのかを把握した上で、自身のアピールポイントを考慮して進めていくことが成功のポイントとなります。
それにはまず自己分析がかなり重要となります。
まずは自己分析に時間をとって、自身の強み・弱みを理解した上で、今後の転職活動に活かしてください。